女の子には優しく、美しく、幸せになるようにと願いをこめて・・・
室町時代から貴族の遊技として楽しまれ、時代が経つにつれ一般庶民の間にも広がっていきました。
最初は「羽根」をつくものとして、実用的なものでしたが、子女の遊び用具として生活の中にとけ込むと、だんだん華やかなものとなっていきます。
羽根の黒い玉には「無患子(むくろじ)」という大木の種を用い、「子どもが患わない」という意味で、無病息災のお守りとされています。
江戸時代に入ると、女児の誕生に羽子板を贈る習慣が盛んになり、今日まで続いています。 |