有松鳴海絞りのお雛様

慶長年間から、ずっと続く有松鳴海絞り。伝統的工芸品でもあり、多種多様な技法が考案され、上品に染められています。縁あって、江戸時代から続く有松の立派な町家のお店に飾っていただきました。

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あけましておめでとうございます

本年も よろしくお願いします

予祝のお雛様
天皇様の『結婚の儀』の衣装のお雛様です。平成5年でしたので、記憶にない方もいらっしゃるのではないかと思います。陛下は、皇太子さまだったので、黄丹かに鴛鴦文でした。皇后さまは、きれいな緑と黄色の衣装でした。

陛下は、「僕が一生全力でお守りしますから」と皇后さまにおっしゃられたそうです。未来の王子様がそんな人だったら素敵ですよね。

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てのひらサイズのお雛様

『雛』とは、小さい、愛らしい、などの意を表す言葉でもあります。雛人形は小さなお人形。こちらは、手のひら程の大きさのお雛様です。

小さいですが、お人形の衣装には桜の刺繍を施しています。



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鴛鴦のお雛様

「鴛鴦の契り」という言葉があります。夫婦の仲がよいことのたとえです。おしどりは、いつも雄と雌が寄り添って離れないことからいいます。
中国の春秋時代、深く愛し合いながらも悲劇の生涯を送った宋の韓憑夫婦の墓を守る梓の木の上で、おしどりの雄と雌が寄り添って一日泣き続けたという故事からきてます。

お雛様の衣装に鴛鴦の刺繍が施されています。

予祝としてお雛様を飾るともいわれます。仲睦まじく絆の強い夫婦になれますように。

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着付け 上り

腕(かいな)を折る前のお姫様が整列したので、撮ってみました。

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向鶴丸紋様のお雛様

焼野の雉子、夜の鶴
「雉子」は雉(きじ)のことで、巣のある野を焼かれても、雉は危険を顧みずにわが子を助け、霜の降りる寒い夜に鶴は自分の羽を広げて子を暖めるということから、子を思う親の情愛の深いことをたとえたことわざです。

このお雛様の衣装は、向かい合った二羽の鶴が丸く描かれた文様です。吉祥文様といって「良い兆し、めでたい印」の古典文様です。

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梅柄のお雛様

初春の月にして、気淑(よ)く風ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かをら)す。

今更ですが、元号[令和]の由来となった、梅花の歌です。なので、令和の花『梅』の刺繍のお雛様です。

奈良時代には、花見といえば、桜ではなく梅でした。冬の寒さをじっと耐えながら可憐な小ぶりの花を咲かせる梅を、古くから日本人は愛しています。

まだ寒さが厳しい中を他のどの花にも先立って咲く事から「百花の魁」と呼ばれ、とても縁起の良い花とされています。

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菱紋のお雛様

水草の一種である「ヒシ(菱)」の葉と実に形が似ていることから名付けられたのが、「菱」模様。実際の菱の実は、菱形に見えないとは言い切れませんが、コウモリが羽を広げたような形で、両端が尖っています。そんな菱の実は、栄養価も高く薬効もあることから、古来より重用されていました。お子様の健康を祈るひな祭りの「菱餅(ひしもち)」には、菱の実が入っていました。最近はお餅を着色したものになっていますね。お雛様の衣装の地模様にも菱文様は用いられています。これも健やかな成長を願う思いの表れですね。

松菱の地紋に葵の丸文様が織り込まれています。

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撫子のお雛様

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
[ハギ,オバナ(ススキ),クズ,ナデシコ,オミナエシ,フジバカマ,アサガオ(キキョウ)]

万葉集に編まれた山上憶良のこの歌から、秋の七草という言葉ができました。春の七草は新春を寿ぎ食する若菜ですが、こちらは美しさを基準に選ばれています。撫子の名は、撫でるようにして可愛がった子、つまり「撫でし子」に由来するとされています。古来から、秋の到来を告げるかわいらしい花です。織物の柄で表現したり、豪華な刺繍で描かれた、大和撫子のお雛様です。

草の花はなでしこ。唐のはさらなり、やまとのものもいとめでたし

平安時代には、中国からカラフルなナデシコが入ってきて、「唐撫子(からなでしこ)」と呼ばれました。それと区別するためカワラナデシコは、日本のナデシコという意味で「大和撫子(やまとなでしこ)」と呼ばれるようになりました。

こちらは刺繍の撫子です。

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手毬柄のお雛様

手毬は、女の子の遊び道具であったことから、女性らしさ、可愛らしさを象徴する模様として、成人式の振袖や七五三の祝い着などによく用いられます。色彩のあでやかさと丸みのある形が、女性の可憐な魅力を引き立たせてくれます。
また、手毬柄には、「何事も丸くおさまりますように」「子供が健やかに丸々と育ちますように」という意味もあり、子供の幸せを願う親の思いが込められた柄でもあります。
豪華な金彩と刺繍で描かれた手毬刺繍のお雛様です。

お姫様の袖、お殿様の袖と胸に、豪華な手毬柄が刺繍されています。健やかに無事育ちますようにと飾る雛人形には、ぴったりの柄ですね。

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