三人官女

お殿様やお姫様の傍にお仕えして、身の回りの世話や、作法などを教えるのが、官女の御役目です。
お姫様を、いつも一番近くで優しく見守っていてくれています。

唐織の袋帯を衣装に仕立てて着付けたお殿様とお姫様。三人官女は桐竹の文様の衣装です。

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唐織のお雛様

唐織とは、地紋のうえに絵緯(えぬき)で上文(うわもん)を織り出した有職(ゆうそく)織物。二倍(ふたえ)織物に浮文(うきもん)のある織物で、豪華な、あたかも刺繍のような文様を織りなします。とても優美な織物です。
地紋は四ツ目菱で上紋は草花の丸文様です。

お姫様の唐衣とお殿様に着付けました。とても上品に豪華に仕上がりました。

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着物を作る作業 裏打ち

『裏打ち』と呼ばれている作業を終えたところです。「袋張り」という方法で、型紙の縁の部分だけ糊付けして布地に接着します。型紙は楮入り和紙を使います。
今日は白い布地の衣装だったので、型紙の縁が見辛い!

もうちょっと見やすいのがこちらです。上から重石を置いて一晩ゆっくり乾かします。

この型紙を貼りました。

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糸屋輪宝手のお雛様

名物裂の中にあって、糸屋金襴は、風通組織で織られた数少ない例の一つで、 表と裏の別々の織物が枡形に組み合わされて自然とこのような面白い地文を構成しています。
この裂の名称は、室町時代に堺の豪商絲屋に所蔵されていたことに由来し、また中央に輪宝形の上紋があるため、糸屋輪宝裂と呼ばれて、茶人の間に珍重されて来ました。

龍村美術織物の華麗なる織の美。「創造」と「復元」のいう織物の芸術をまといました。

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地元のお雛様

お雛様のお召しになっている衣装は、三河木綿で作ったものです。素朴な素材ではありますが、地元で生産される綿織物は、歴史も最も古く、全国的にも有名なものです。

藍染の縞模様です。

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真っ赤なお雛様

真っ赤な打掛(結婚式に花嫁さんの着る)を衣裳に仕立てたお雛様です。とても立派な刺繍だったので、一番大きなサイズの人形に仕上げました。迫力・ボリューム満点です。

鶴は、その優美な姿から、民話・音楽・絵画など古くから登場し、日本人の心の中に住む美しい鳥です。古来、中国では鶴は長寿と繁栄の象徴とされ、やがて日本にも伝わり、尊ばれてきました。お殿様とお姫様の袖に鶴の刺繍があしらわれています。


お殿様


お姫様

鶴は、一生を長く連れ添うので「夫婦鶴」といわれ、仲良きことの象徴の鳥でもあります。

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大きなお殿様と小さなお殿様

昨日作っていたのは手のひらに乗るほどの大きさでしたが、今朝から仕上げているのは、私の顔くらいの大きさがあります。この後、お顔を付けて出来上がりです。
仕上がったお雛様は、どこかのお店に並んで、かわいい赤ちゃんの元に届けられるんだろうな。しっかり守ってあげてね、お殿様。

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牡丹刺繍のお雛様

牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ

牡丹の豪華で艶麗な美を読んだ、木下利玄の短歌です。
牡丹刺繍を見ながらでも、百花の王の気品と優雅さを感じます。同時に静かな奥ゆかしさも感じられます。

紫の雲立涌の地模様に牡丹の柄が映えます。気品を誇って咲く姿には、落ち着いた静けさも感じさせますね。

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振袖を使ったお雛様

着物や帯などの、和装の衣裳を使って作る雛人形があります。女の子が、成人式に着る晴れ着を使って作ることもあります。華やかで、可愛らしい振袖なども使います。でも、人が着るものなので、柄も人用のサイズです。なので、実際の1/2・1/3・1/4に縮小して染めて頂いた京友禅を着物に仕立てて作りました。

お殿様の衣裳は、実物の1/2に染めたものを使っています。
御姫様の衣裳は、実物の1/4に染めたものを使っています。

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切嵌の衣裳のお雛様

切嵌の技法を用いて作ったお殿様とお姫様。バランスよく仕上がりました。

切嵌は、異種の小布を継ぎ合わせたり重ねたりする手法ですが、ペア感を出したかったので、共に同じ柄の金襴ですが、配色の違うものを使いました。

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